7月　龍神祭

３日に箱根で土砂崩れが起き、雨の中、被災者の捜索活動が続いているというのに
昨日は線状降水帯とかで島根や鳥取で大雨が降り
兵庫県でも土砂崩れや浸水、増水警戒が出されました。

そんな８日、降ったりやんだりの落ち着かない天候のなか
屋外龍神社前での式典は残念ながら失礼して
正面玄関に祭壇を設けて式典を努めさせて頂きました。

空一杯にぶ厚い雲で覆われていても、太陽が無くなった訳では無く
雲が切れれば、間違い無く暖かい日差しが降り注ぎ
さえない心も、すっきりと明るく晴れやかにしてくれます。

雲を得ば天にも昇る龍の神、
龍神様にお願いして、この天候不順をおさめて頂き、
穏やかな日常がまいりますように、一層強く祈らせて頂きました。

自然のあらゆる物は、バランスを保ってこそ栄えますが
人間の欲望がそのバランスを崩してしまうために
元の姿に戻そうとして、天変地変の大きな力が働くのです。

大都会で密集して働く事が当たり前になって
仕事に追われるばかりで、人としてあるべき姿を失っている現実にあって
コロナ禍で自宅待機を余儀なくされた人々が
強制的にせよ新しい仕事の仕方を選ぶようになり
そんなに便利とはいえない田舎暮らしを選び、ゆったりとした時間を過ごしている人も増えているようです。

効率第一の生き方を見直して、神様から頂いた命を精一杯輝かせて生きようとする姿勢は
自然の一員たる人の本来の姿であろうと思います。
自然に逆らわない生き方こそ、大事にしていきたいと思います。